FC2ブログ

ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二度目のはじめまして。

あ、またあの人。
昼間に犬を歩かせて、仕事は何をしているんだろう。あ、ドッグウォーカーなのかな。そう言えば、以前は違う犬を連れていたような気がするし。


一週間に何度か見かける人がいる。インドア派的な細い男性だ。歩き方に特徴がある。少し猫背でゆっくり歩幅を保って歩くのだ。いつも見かけるのにその存在感は薄く、人の顔や犬を覚えるのが得意な私でも、その人の顔と犬はなぜかひとまとめの雰囲気でしか記憶しておらず、犬がどんな犬種だかも分からないくらいだ。敷地内でしか犬を連れているのを見たことがないから、やっぱりドッグウォーカーなのかもしれない。初めてその人をみかけた時に、軽く挨拶をした記憶があるが、それ以来、何度見てもあちらから近づいて来る様子も無いから、あまり人と話すのが好きではないのだろう、、と私の方から存在を消していた。


      20160612_190428 (323x500)

さちこ!ほら!
夕方の散歩から帰って来た哲がキッチンで後片付けをしていた私の目の前に携帯を差し出した。そこには犬の写真。
????
ペイズリーのパピーだよ!
えーーーー!ここに住んでるの?いいなぁ、会いたかった~。
それがね、ほら、あのいつも犬を連れていたドッグウォーカーみたいな人いたでしょ、あの人の犬なんだよ!
前飼っていた犬が死んじゃって、寂しくてアダプトしたんだって!
どうやら、前の犬は他の犬が嫌いな犬だったから、俺達のことを知っていたけど、話しかけることが出来なかったらしいよ。

え~、そうなの??!!


20160523194944aae.jpg

ペイズリーはつい最近、シェルターで11匹の子犬を産んだ犬だ。とても可愛く私は心底愛していた。

最初にその人に会ってからおそらく5年ほどは経っているだろう。その5年間、ずっと「影が薄い人」「あまり私達と関わりたくない人」という認識だったから、何だかその人と哲が話したなんて想像が出来なかった。

前の犬がそんなだったから、今は、犬を連れて人と話すのが嬉しいみたいだったよ。
そうなんだぁ。

それからと言うもの、夕方の最後の散歩の時間が重なるらしく、ペイズリーのパピー、フィービーと哲は毎日会うようになっていた。そして、私もとうとうその人と会うチャンスを得た。

20160622031906307.jpg

今まで最初の挨拶をして以来言葉を交わしたことのないのだから、なんだかこちらが緊張する。二度目のはじめましてだ。フィービーをとても可愛がっている様子、そして柔らかな話し方。あぁ、こんな人だったんだぁ。
今まで申し訳なくも「怪しい人」というレッテルを貼っていたが、それは全て「自分の犬」のためだったのだ。なんて幸せな犬だったんだろう。飼い主が自分を隠してまでも守ってくれようとしたなんて。

あぁ、フィービー、こんな人の家族になれて良かったね。

フィービーの成長の様子をこれから見ることが出来、そしてずっと知っていた人を初めて知ることが出来、嬉しくなった。

でも、やはり5年持ち続けていたイメージを拭うのはなかなか難しく、未だに「本当に本当にあの人かな?」と哲にしつこく問いてしまう。

      2016062808243344e.jpg

ところで自分達は犬のお蔭でどんな風に見えているのだろう。


応援をどうぞよろしくお願い致します!
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

COMMENT

COMMENT FORM

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。