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ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

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毎年。

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日々思うことはあり、その一つ一つの思いを大事に覚えておきたい。だから、こうして日記を綴ろうとしているのだが、時間があるように思われる私でも、なかなかその時間は作ることが出来ないものなのだ。時間は容赦なくさらりさらりと流れて行き、そしてその大切にしたかった気持ちも一緒に流れて行ってしまう。たまっている気持ちがあり、時系列にしたら順番待ちになってしまう今朝感じたこの気持ちは、特例で1番前に出そう。絶対に忘れたくないから。そう思えた気持ち、思わせてくれたことを大事に覚えておきたいから。

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言葉に出さないようにしているがここ3年、6月になると、モクモクと灰色の雲が心の隙間から現れる。きっと哲も同じだと思う。お互いに分かっているから敢えて口にはしない。忘れたくても忘れられない出来事、忘れたいとしても忘れてはならない出来事は、哲と私にとって辛い出来事であると同時に今の自分達に大事な出来事だ。だから、敢えて口に出して安っぽくしたくないという気持ちもあるのかもしれない。

3年前の6月、哲は命を失いかけた。(←クリック)でも、哲の生命力が勝り、今、ここに哲はいる。

ハッピーエンドで締めくくった話しだが、あの時の怖さは拭い去ることが出来ず、幸せを感じる日々の中でも時々「ハッピー」が消えることがある。6月だけでは無く、ことあるごとにふと思い出しては、鳥肌を立てる。現場がここだから、思い出せるきっかけとなるもので生活の中に溢れているから仕方ない。

渦中にいた時はとにかく必死だった。だから、入院中であっても哲が命をとりとめたことの喜びの方が大きく、二人は前を向いて輝いていた。この3年、体に気を付けて生活してきているが、少しでも体調が悪そうな様子を見ると、あの時のことが蘇り、怖くて怖くて仕方なくなる。3年前の病室で前を向いていた2人は、今は「気を付けて生活する」ようになり、勢いで進み頑張っていたあの時の2人は、保守的となったと言っても良いのかもしれない。
運が悪ければ存在し無かったかもしれない大事なこの3年の中、「もしかしたら、また」という思いが時々頭を出したり引っ込めたりする。

今日は義理の妹美佐ちゃんの誕生日だ。美佐ちゃん、おめでとう。前日にお母さんには「もうすぐ美佐ちゃんのお誕生日ですね」とメールを送り、そして日本時間の当日、最近やっと始めたラインなるもので美佐ちゃんにメッセージを送った。

そして、今朝は、お母さんからメールが来た。

今日は美佐の42歳のお誕生日です‼️
たった今美佐に、おめでとう! のメッセージを送った所です。
未熟児で産まれた美佐のお腹に、しこりがあると先生に告げられた時は、
自分の後頭部を思いっきり殴られたようで、立っている事が出来ませんでした。
その後美佐の方が先に退院をしたので、母に引き取りに来て貰い、
哲宏の居る福岡西戸崎に連れて帰って貰いました。
私の退院を待って、今度は美佐の大手術! 2500gの小さな体に、
あちこち10本位の管を付けられている美佐を、ガラス越しに見ながら、
元気にさえ育ってくれたら…と祈っていました。
毎年この日になると、その時のことが思い出されます。
哲宏の病気の時も同じ気持ちです。。。
直ぐにでもアメリカに行かなくては!と思っていました。
幸子さんは何倍も辛く、大変な思いをしましたね。
皆んながナントカ少しの幸せを感じていってくれたら…私もhappyです‼️


このメールを読んだ早朝、体全部が心だけになったようで、そしてその体全部で泣きたくなった。

お母さんが大変な思いをして美佐ちゃんを産んだことは以前聞かせてもらった。(←クリック
でも、その後、生まれたばかりの美佐ちゃんがこんなに大変だったなんて知らなかった。何よりも何とか母子ともに無事にこの世界に残れたと思ったのに、その後の先生からの告白はどんなに辛いものだっただろう。後頭部を思いっきり殴られたような気持、、、、想像が出来ない。
そしてその気持ちを、お母さんは「毎年」この日になると、思いだすと言うのだ。
私はたったの3年。お母さんは42年
お母さんが命をかけて産んだ2人はお母さんの強さを持って、今、生きている。

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先日白内障の手術をし、しばらくの間、髪の毛が自分で洗えなかったお母さんの髪を、あの時、2500gの小さな体に10本の管を付けていた小さかった美佐ちゃんが洗ってあげたと聞いた。良かった。お母さんに美佐ちゃんがいて、そして美佐ちゃんにお母さんがいて。良かった。

美佐ちゃん、おめでとう。そしてありがとう。

あぁ、私はまだまだだ。まだ3年。
哲、これからも毎年あの日のことを思い出し、強く逞しくなっていこうね。
そして今ある「命」、お母さんからもらった「命」を大切にしていこうね。

哲の髪の毛を毎日洗っていたあの日のことも懐かしい。
これから何年も、毎年、思い出して行こう。

またお母さんから教えてもらった。
お母さん、ありがとうございました。

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