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ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

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富士山。

なんでメールアドレス聞かなかったの?
だってぇ、、、

そうだよね、こんなチャンス無かったよね。

20160307012025619.jpg

長年アメリカに住んでいて、初めからこんなに話しやすい人に出会ったことは無かった。それは犬用のクッキーを作るイベントでのことだった。皆が友達と来ているのに、私は一人で出向き、そして一番に到着した私の横のテーブルにたまたまた座った妊娠中の女性と、イベントが始まる前に会話がはずんだ。価値観、考え方、そして話のリズムが一緒だ!そう思った。
その女性の友達がやって来て、「ハイ、私はエミリー。」と自己紹介した時初めて、自分の名前を30分も話していたその女性に告げていないことに気付き、
「あ、ところで私はSACHIKO!」
「やだぁ、私達、30分ももう話して、お互いの犬のことも何でももう知っているのに、名前言っていなかったわね!私はキンバリー。よろしくね。」
あんなに楽しく話が出来た人と別れる時に、どうして連絡先を聞かなかったのだろう。
私が哲が迎えに来てくれるのを待っていたら、「サチコ!送って行こうか?」と聞いてくれた。
「うううん、大丈夫。今、主人が来てくれるから。またね!」
「うん、きっとまたどこかで会うと思う!」



テレビはリビングの真ん中にどんと構えているのに、この1年くらいリモコンに手を伸ばしテレビを付けたことがない。今となってはあの2つのリモコンをどのように操作するのかさえ、分からない。そう、ここ数年でテレビは全く見なくなった。

あれは数か月前のこと、テレビジャパンと言う海外向けの日本のチャンネルがお試し期間ということで、「期間限定」で無料でテレビを観させてくれていた。人は「地域限定」「期間限定」「季節限定」という「限定」という言葉に弱い。私以上に「限定」という言葉に弱い哲はそうと分かると、面白いと思われている番組を患者さんから聞き、めぼしきものを全て録画した。その中に「ブラタモリ」という番組があった。

日本から遠のいている私達にとってはどの番組もが目新しい番組で、一体どんな内容なのか分からない。幼い頃は本は全く読まないテレビっ子だったのに、今は全くテレビに興味が無く、いくら「限定」の番組と思っても、「絶対に面白い」という保証が無いと、なかなか観たいとは思えなくなった。

ブラタモリ観る?
哲観ていいよ。私はすることがあるから、付けていてくれたら適当に流して観るから。
そして哲はブラタモリを観た。私は横目で観ていたのに、いつの間にか、ソファに腰をかけていた。

小さい頃から知っていたタモリのことを私は全く知らなかったようだ。あのタモリはこんな人だったんだ。
私の中では「あまり面白くないコメディアン」的な存在のタモリは、こんな「普通の人」だったんだ。
そしてこんなにいろいろなことを知っている「普通では無い」人だったんだ。
タモリの話すその様子は、何だかパパを思わせた。そして急に親近感が湧いて来た。
そして、そのブラタモリという番組に、魅せられ初めていた私だった。

ブラタモリ観る?
今、することあるから、、、、他の観てくれる?後で一緒に観るから。

それからというもの、私はブラタモリを「とっておきの時」に観る番組として大切に取って置くようになった。ブラタモリを観る時が私がソファに座る唯一の時。

001_size6 (500x333)
(画像はお借りしています)
そして一番最近に観たブラタモリは富士山を登頂した時のものだった。何度かに分かれているシリーズだったが、何とか全て「無料」で観ることが出来た。
タモリを知らなったかように、母国の世界遺産のことを私は情けないほどに知らなかった。富士山の歴史、どのように形成されたか、そして人は何故富士山に魅せられるのか。

番組を観終わり、あれからもう数か月経っているというのに、ふとした時に富士山を思い、そしてタモリと一緒に富士山を登頂した専門家の方のあの言葉が蘇る。

20130814_02 (500x283)
(NHKよりお借りしています)
富士山は何度かの噴火を経て、今の美しい形になった。
いろいろな要素があり、偶然にして今のあの美しい形になった。

そうだよねぇ、自然のものだから、人間が操れることが出来ないのに、あんな美しい形に納まったのは本当に偶然だよねぇ。

そして、その専門家はタモリに尋ねた。
「こうして富士山はいろいろな偶然が重なって今の美になったけれど、一番の偶然は何だか分かりますか?」

ブラタモリを観ていて驚くのは、専門家がいろいろな分野に渡り、タモリに尋ねる質問に、タモリが考えた末、ぽそっと言った回答がいつも当たっていることだ。しかも、それは普通の人が分からないような質問だったりする。

一番の偶然、、、、、それは、、

タモリがこの時に回答したのか覚えていないが、その後に言った専門家の言葉ははっきりと覚え、そしてその言葉が今もなお、ふとした時に頭によみがえって来るのだ。

一番の偶然は、、、
富士山が一番美しい形をしている時に、私達人間が生きていること。その美を見、楽しむことが出来ること。

地球の歴史からしたら、私達の生きている年数なんて瞬く間の出来事だろうに、タイミング良く、今、あの富士山の姿を見ることが出来る。
本当だ!なんて偶然で、なんて幸運なんだろう!

考えると、この世の中に必然なんて無いような気がしてきた。全て偶然ではないだろうか。
生まれたことから始まって、全て全て。
人との出会い、住んでいる環境、小さなことから大きなことまで、全てが偶然。
そう思うと、偶然に出会える全ての人、もの、出来事に感謝したくなる。なんて自分は幸運なんだろう。

数十万年前に最初の噴火が起こり、そして約一万年前に富士山が今の美しい形になった。その単位に比べたら、ほんの一こまの間に、私がママとパパの子供としてオギャーと生まれ、そしてそこは日本。世界的に美しい富士山がある日本。


MtFuji_FujiCity (500x281)
(Wikipediaからお借りしています)
ねぇ、哲、私達、やっぱり富士山に登らないと駄目なんじゃないの?
こんな綺麗な山に、しかも母国の山に、登らない訳には行かないでしょ。
このチャンスは逃せないでしょ。




全ては偶然で出来ている。そしてその偶然からチャンスを見出し、人は生き方を形成していくのだろう。

だから、どうしてあの時、偶然に出会えた気の合う人に連絡先を聞かなかったのだろう。
どうして、「友達を作る」というチャンスを逃してしまったのだろう。
そして、私はその偶然から必然を生み出そうと、家に帰ってから、彼女の名字を必死に思い出そうとした。
キンバリー、、ス、なんとか、、
なんだっけ なんだっけ、、

ドッグトレイナーをしていることしか分からないが、必死に検索をかけてみる。
もし見つかったとしたらそれは必然。私ががむしゃらになった結果である。
でもその必然は起こらなかった。
また偶然どこかで会えるまで待とう。
私に必要だと思ったら、きっと神様が偶然を起こしてくれるだろう。

さちこ、ブラタモリ観る?
あ、今日はまだすることがあるからぁ、、。
また違う日でお願いします。




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COMMENT

●NO TITLE

こちらにも来てみました!!素敵な記事ですね!!!
私も幸子さんだったらやはり連絡先聞き逃していたかもしれません。アメリカ人て本当にTPOでその場のノリで動く人も多いので話しやすかったりそうでなかったりとその時によるのかもしれません。
富士山!!!私も登りました!ブラタモリは見たことがありませんがタモリが富士山に登ったのですね。
富士山て奥深いです!!もう10年以上前ですが30歳の誕生日に私がしたことはちっぽけな事でしたがドイツの高級車を自分でキャッシュで買うことと富士山に登ることでした!
どちらも制覇でき満足でしたが、富士さんにはもう一度登りたかったのですが叶わず渡米してしまいました。けしてみるほど綺麗ではない富士山ですが登ることに意義があり、日本人としてこの日本一の山に登ることがなによりも楽しかったです!!何よりも達成感が自分の自信へとなっていくことに喜びを感じたことを今でも覚えています!
また機会があったら登りたいと思います!!

●mackmayさんへ。

mackmayさん、

うわぁ、、、、こちらにまで来てくださってありがとうございます~~~。
犬ブログを読むだけでも大変なのに、こちらまで、、。
mackmayさんの一日がつぶれてしまいますね~~。

アメリカ人で本当に「お友達」と呼べる人はほとんどいないに等しく、、、
頑張って作るものではないのですが、この時はとーっても楽しくお話出来たのです。

うわ~、mackmayさんは日本一高く日本一美しい山に登ったことがあるのですね~~!
自分の目標を持って、それを両方とも達成させたmackmayさんは本当に根性があり、努力家ですごいです~!

また登りたいと思うのですね!
私もいつか登れるように、今からでも鍛えておかないと~。

ありがとうございました!

sachiko

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