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ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

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七夕。

七夕は何とも言えぬ切なさを感じさせてくれる行事だと思う。それはもちろん、会いたくてしょうがない2人、織姫と彦星の気持ちが乗っている行事だからなのだろう。でも、それだけではない。七夕と言うと思い出すのはやはり子供の時の七夕で、少し蒸し暑い夕方の湿った空気と古い実家、あの時のおばあちゃん、ぱぱ、ままのことを思い出す。懐かしい古い家。


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になると、ラッキーの散歩がてら、パパは良く私を散歩に連れて行ってくれた。氷川神社へ歩くのがいつものコースだった。犬の面倒もろくろく見ない私は、昼のラッキーの散歩はしぶしぶ行ったりしたものだが、夜の散歩は好きだった。1人では怖くて歩けない氷川神社の道もパパと一緒だと「怖く」なかった。

今年の七夕の数日前、「なでしこジャパン」の試合の日にママからメールが届いた。

さっちゃん、アメリカとなでしこジャパンのサッカー見ていますか?
アメリカはやはり強いですね。
なんとか、なでしこジャパン頑張って欲しいです。ではなでしこジャパン応援してね。


そう言えば、4年前のなでしこジャパンの試合の時も、ママは私に「さっちゃんはアメリカを応援するんですか?日本を応援するんですか?」というメールを送って来た。アメリカに住んでいようとも日本人、もちろん日本に決まってる!と思いながら、返信したのを覚えており、そしてこの日も同じ返信をした。

そのメールの中に、パパのことも書かれていた。

パパは七日に浜松で西高の天文部のクラス会がありますので久しぶりに日帰りで浜松に行きます。
天文部なので七夕に集まります。


その簡単な文章を読み私は切なくなった。

パパとは私が結婚するまで25年間育ててもらい、そして一緒に住んでいたのに、私はパパのことを何にも知らないんだ、、と。パパが天文部だったことも知らなかった。そして、毎年七夕に集まっていたことも知らなかった。

44になろうとしている私は、どうしてあの氷川神社へのお散歩の道でパパはいつも空を見ていたのかがやっと分かった。そう言えば、オリオン座を教えてもらったのもパパからだった。だから私にとってオリオン座は思い出の星座で、冬の夜空に見つけると哲に「ほら、オリオン座!」と教えたりする。あの時、昼にも空を見て、飛行機を見つけ、私の帰国に無事に飛行機が飛ぶかを案じてくれたのも(←クリック)、空を見るのが好きなパパだったからなのかもしれない。そして私が空を見るのが好きなのも、パパと一緒に歩いていたからなのかもしれない。

七夕様はやっぱり切なくなる日。子供に「切ない」という気持ちは存在するのだろうか。いつから「切ない」という気持ちを感じるようになるのだろうか。あの時の小さな私は切なさを知らなかったから、パパとの夜の散歩が「ワクワクする」楽しい出来事だったのなのだろう。そして大人になって「切ない気持ち」を覚えてしまった私は、七夕も、そしてあの子供の時の思い出も、これからずっと切なく思い出すのだろう。

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