FC2ブログ

ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

振袖。

blog_import_4d2896441fc2b (500x375)

あんなに小さかったが、もうすぐ成人式を迎えようとしている。誰もが言うように子供の成長は早く、そして時の経つのは早いのだ。ただただ可愛くて大切で愛おしかったあの子がもう大学生となり、今や自分よりもしっかりした女性となっている。その姪はどうやら成人式に私達三姉妹の振袖のうちの一つに腕を通してくれるらしい。

成人式。


昨日のように思い出されるが、でも「遠い昔」ということも分かっている。地元に友達がいなかったから、式には参加せず、家族と時間を過ごした後、当時付き合っていた彼自分の晴れ姿を見せたくて、着物を着て新宿南口まで繰り出した。私服で待ち合わせをする時も、「今日は可愛く見えるかな」なんて考えていた初々しい私だったから、「おかめ」のようなお化粧をしていようとも、いつもと違う「和」服を着ているこの日は、いつも以上に胸を高鳴らせ彼が来るのを待っていたに違いない。

DSC07720 (500x375)

私よりも遅れて来た彼は、「何か記念になるものを買おう」と行ってくれ、ミロードで1000円のリボン形をしたピアスを買ってくれた。ありがとう。ラインストーンが一つ取れてしまったけれど、大好きでまだ大切に使っているよ、、、、、

成人式と言うと思い出すのは哲とのデートが主で、成人になったことへの感慨やその時の抱負などを全く思い出さないのは、感慨も抱負もも無かったからだろうか。ただ綺麗な振袖を着ることが嬉しかった成人になり切れていない未熟な私と異なり、「母親」であるママはもちろん違う思いを持っていた。そして、そのことに初めて気付いた。いや、知らされた。

ママから「見事な振袖」というタイトルのメールが来た。
たびたびのメールですが、明日カナちゃんが我が家に振り袖を見に来ますので只今振り袖をかけてみました。
3人の振り袖を眺めて昔を思い出して懐かしく見とれていました。
素晴らしいでしょ。


       201506080133480c5_2015060802173987e.jpg

そのメールの後、ママと電話で話したのだが、私達の着物を「思い入れのある大事な着物」と形容していた。赤ちゃんだった姪が成人になるというのでもこんなに感慨深いのだから、手を焼いて育てた娘たちが成人に達した時の母親の気持ちはそれはひとしおなのだろう。犬のハルの成長を振り返っても心にグッと来るのだから、それがお腹を痛めて産んだ子供の成長となれば、想像を絶するものがある。

こうして見事な振袖の写真が送られて来た数日後、またママから写真付きのメールが送られて来た。
タイトルは「懐かしいでしょ」

私は本日やっとお振袖3枚に防虫剤を入れて片付けました。何十年ぶりかでお振り袖を虫干し出来て良かったです。
そしていろいろと探していたら、さっちゃんが小さい時に来ていたおばあちゃんが編んだ洋服が出てきました。
本当に懐かしいですね。


       unnamed (375x500)

うわぁ、これは懐かしい。まだ存在していたなんて!
振袖を見た時も懐かしく思ったが、それは自分が着たことを覚えているから懐かしかった。このチンチクリンで可愛い服は自分が着ていたことはもちろん覚えていないが、写真でいつも見ていたものだった。小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人になっても自分が着ているのを写真で見ていた服だった。でも実物を見たことはあっただろうか。
大のおばあちゃんっ子だった私は、「おばあちゃん」という言葉がつくと何でも胸にキュンと来る。改めてこの服がおばあちゃんによって作られたことを認識し、案の定、キュンと来た。おばあちゃんが編んでくれたお洋服。。。。懐かしい。

DSC07566 (500x375)

この手編みの服にもママは私とは違う気持ちを抱いているのだろう。ハルを引き取った時に付けていた黄色いカラーをふと見る機会があると、私はいちいち手に取り、そして懐かしむ。輪っかを広げては「こんなにハルの首は細かったんだ」と懐かしむ。そんな気持ちなのだろうか。

DSC07572 (500x375) (500x375)


この小さな温かく可愛い服を着ていたチンチクリンなあの子がこんな立派なお振袖を着るなんて、、。
ママは成人式でそう思ったのだろうか。

ところで振袖はやはりさっちゃんが1番行動的だからお振り袖の裾が少し汚れていましたよ。

あ、やっぱり。ミロードでピアスを買ってもらった後、新宿御苑に行き、散歩して、哲は嬉しそうに私の写真を撮っていた。あ、あの写真、どこに行ったんだろうね、哲。ママに汚れの謎を教えてあげた。

姪が成人になることでママの振袖への思いを知り、そして懐かしい気持に戻ることが出来た。そして、あのピンクの振袖には、着物をを着るのがただ嬉しかった二十歳の娘の気持ちと共に、娘の成長を喜んでくれた母親の気持ちが加わり、私にとっても「思い入れのある」振袖になった。

ランキングに参加しています!
応援頂けたら嬉しいです!
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

COMMENT

COMMENT FORM

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。