ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

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歯医者。

人生で人は何回歯医者に行くのだろう。平均回数をとってもきっと私はかなりそれを上回っていると思う。物心ついた時から家の近くにあった「あまみや歯科」に通っていた。あれはおそらく幼稚園の頃だろう。下が文房具などを売っているお店、そしてその二階が歯医者さんになっていた。小学生になり、お小遣いでロケットペンシルを買ったのを覚えている。そして今でもあの黒い革の診察台そのライトを覚えている。通称「アマミヤさん」に上がる「かね」で出来ている隙間のある階段から、一階の突き出した屋根を見ては、そこに座りたいな、と思っていたのも覚えている。

その後、「アマミヤさん」から卒業し、小田急デパートに入っていた名前もそのままの「小田急歯科」に移った。電車通学していた小学生だったから、おそらく学校帰りに寄れると言うのが変わった理由だったのだろう。新宿にある、しかもデパートに入っている歯医者さんが子供心にお洒落に思い、そういう意味では「今日、歯医者さんに行くんだぁ~!」と自慢をしたくなるものの、行ったら行ったで先生の手を焼かせる麻酔も治療も怖がる子供だった。おばあちゃんと一緒に行った時にはその後に、その階下のレストラン街に入っていた不二家パフェをご馳走してもらえるから、それが楽しみで歯医者には喜んで行った。麻酔のかかった開けるのがやっとの口で、必死にパフェを食べていた。

アマミヤさんから始まって、今まで一体何人の歯医者さんにお世話になったことだろう。引っ越さない限り、美容院同様に歯医者もそうそう変わるものではないのかもしれないが、引越しを何度もしているためだろうか、歯医者もそれに伴い変わって行った。

もちろん2年弱しか滞在していなかったチリでも歯医者に行き、そしてここアメリカでも。アメリカにはまだ人生のうちの三分の一弱しか生活していないが、今や日本で通っていた回数よりも多くの回数を通っているかもしれない。先日も根幹治療を行い、その後の処理でも今、通っているところだ。

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今回の根幹治療はちょっとした虫歯の治療とは異なるために、一度の治療時間が長い。先週の木曜日、約1時間も診察台に横になっていた私は、最初は緊張していたものの、麻酔をかけられた後は退屈になり、あぁ、上に鏡が付いていて、自分がどんなことをされているのかでも見ることが出来たら、退屈しのぎにもなるのに、、、なんて考えていた。すると、たまたま目の上のライトのプラスティックの部分が反射して、そこに自分の口がかろうじて映っていた。あ、見える!と私はそれをしばらく楽しんでいた。

先生も直視してはいけないような青い光のものを歯にあてている時だけは、私も先生と一緒になって目をそらすから、先生は不思議に思っていたかもしれない。こうして自分の治療の実況中継を楽しんでいたのだが、そのうち角度を変えるためにライトが動かされ、「ドラマの続き」を見ることが出来なくなってしまい、また退屈になった私はその時間を利用していろいろなことを考えた。

アメリカと日本では歯医者さんの様子も違う。そう、そう、最初にアメリカの歯医者に来た時に、どうしてうがいをするあの小さな洗面所のようなものが無いのかと不思議だった。いくつかの歯医者さんはうがいをする時にアシスタントの人がロートのようなものを急に差し出し、そしてそこへッとする。根幹治療をした歯医者に至っては、そのロートも出て来ず、「はい、口を閉じて」と言いながらチューブのようなものを口の脇から差し込まれ、中でぶくぶくと泡を立てられた。驚いて開けようとしたが、「開けないで!」と言われ、頑張って閉じ、そのぶくぶくが終わると、今度はバキュームで水分を吸い取られた。勝手にうがいをしてくれたようだが、やっぱりうがいはグチュグチュペっと自分でしたい。おそらく強い麻酔をかけられていたからそういう「うがい」だったのだろう。

先生が白衣を着ていないのもアメリカなのだろうか。それとも今診てもらっている「おじいちゃん先生」だからだろうか。それと、先生がアシスタントの人に何かを渡してもらう度にいちいち「thank you」と言い、そしてそれに対してもちろんアシスタントの人が「you are welcom」と言うのが気になってしょうがなかった。日本ではどんなドクターも無言で何かを渡してもらい、それに対して先生はいちいち「ありがとう」なんて言っていないのでは無かっただろうか。ドラマで見たように手術室では「メス!」とドクターが言ったら、ッと誰かがメスを出し、そしてそのドクターは「ありがとう」なんて言わずに黙々と手術に取り掛かるものだが、アメリカではメスを出された時も「thank you」と言うのだろうか。今回も口を大きく開けている私の真上で1時間の間に何度となく「thank you」「you are welcom」が繰り返された。

それと根幹治療の先生の時も、今のおじいちゃん先生もそうだが、いつも最後に「you did good job 頑張ったね」と言って肩を叩いてくれる。日本ではその日の治療が終わった時、先生は何と言って締めくくっていただろう。親が子供を誉めるように言ってくれるこの「良く頑張ったね」が実は私は好きなのだ。これを言われると、今度はもっと大きく口を開けて、先生が治療しやすいようにしよう!なんて、通いたくない歯医者だが、次のことまで考えてしまう。

今やアメリカ式の歯医者に慣れ、もし今度日本で治療することがあったら、全てがまた興味深く面白く思うのだろう。どちらにしても、診察台の上に鏡を付けてくれると楽しめるのだけど。

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人生においてあと何度歯医者に行くのだろう。そう思いながら、今日も昔診てもらっていた女の先生に注意された「歯のために絶対に食べてはならない」アイスクリームを楽しみ、人生において歯医者に行く回数を明日またプラス1にする予定の私だった。

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COMMENT

●初めましてこんにちは

歯医者についてネットサーフィンしていたらこの記事にたどり着きました
まったく一緒のこと考えているのに
笑いました!この人たちは何回thank you
You are welcome..... を言うのって
私はバージニアに住んでいます
歯が弱いので私も人一倍歯医者さんに行ってますよ。歯医者でそんなこと思ってるのは私だけなんかと変に思ってましたが
なんだか親近感が湧きコメントしちゃいました.素敵な文章力で読み行っちゃいました。コメントの返信は大丈夫です!マメではないので....!(◎_◎;)
Have a nice day って挨拶みたいで好きではないですが良い一日を過ごせますように。
つまらない雑誌、本よりあなたの文章は
素敵です!^_^

●Marikaさんへ。

Marikaさん、

はじめまして。
記事を読んでくださり、わざわざコメントをくださってありがとうございます。
Marikaさんもヴァージニアにお住いなんですね!
こちらの方は子供にもそして犬にもTHANK YOUを言いますね。

Marikaさんも歯が弱いのですね。
私は昨日、ちょうど定期検診で歯医者さんに行って来ました。
今回は無事に終わりました~。

こちらのブログはなかなか更新が出来ないのですが、よろしかったらまた時々のぞいてみてくださいね。
どうもありがとうございました。

SACHIKO

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