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ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

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はだか。

やっぱり温泉は裸でなくちゃ駄目よね!

15年前に満喫したカナダロッキー山脈のドライブ旅の途中、夕焼けに色づく山々を見ながら温泉に入った。もちろん場所はカナダ、水着を着なくてはならない。
水着着ていたら温泉って感じでは無いよねぇ。
それは私達の知っている『温泉』ではなく『温かいプール』だった。

日本のように活火山がたくさんあるチリでも数々の温泉に行ったがもちろんどこも水着着用だ。
やっぱり温泉は裸で入るから良いのよねぇ。

アメリカに赴任した当初、国際色豊かな大学の教室に通っていたからか、日本の「銭湯」文化を聞かれることがあった。
もっちろん裸よ!恥ずかしくなんてないんだから!
胸を張って威張るように答えた。
アメリカや他の国の人にとって、人に赤裸々に裸を見せるというのは相当恥ずかしい行為に違いないのだろう。驚くクラスメイトの表情を見てそう思っていた。

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雨の土曜日のことだった。こんな時ではないと行かないからと、以前買っていたクーポンを利用して韓国系のサウナ、スパワールドという場所に行くことになった。ここには以前、私だけ、韓国人の友達キョンと訪れたことがある。(←クリック)あれから大分経つものの、大体の勝手は覚えている。そして私はたったの一度しか行ったことが無いのにまた知ったかぶって「あのね、サウナがあって、大浴場もあるの。あ、タオルは持って行かなくて良いんだよ。お風呂だけ男女分かれていて、中にはレストランもあるんだよ。」と素直に「ふんふん」と聞いてくれる哲に講義する。

土曜日というだけではなく、雨ということ、そして私達同様、クーポンを利用する人が多く、スパワールドは大賑わいだった。以前行った時は随分昔だったからまだ知れ渡っていないと言うこともあったのだろう、それにあの日は平日だったから居心地良い感じに空いていたが、土曜日、しかも雨の今日は様子が違った。私の目に飛び込んで来たのは、以前とは違う様子の賑やかな受付で、前の人の接客を終えた韓国人おばさんがこちらに向かって遠くから手招きする。そして受付で哲と二人黄色の上下のユニフォームを手渡され、廊下を進み、男女分かれている脱衣場へとそれぞれ入って行った。

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女性用のサウナとお風呂、脱衣場に通じるドアを開け、そして私は思わず立ち止まって目を見張った。

ここは以前見たことがある「ヌードアイランド」なのだろうか。

賑わう今日、来ている人は依然のようにアジア人だけでは無く、色の白い方々もたくさんいて、そしてみな、当たり前のように裸で歩き、裸のままドライヤーをし、かのままソファに座っている。裸であることを許されている人々は、敢えて裸でしなくても良いような行動までも裸でし、見ている私が恥ずかしくなる。まるで「裸である」ことを主義として生活しているような、そんな様子はまさに以前テレビや雑誌でみたヌードアイランドのようだった。アメリカ人が「裸は恥ずかしい」と思っていたが、それは間違いだったのだろうか。

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一通りのサウナを楽しみ、そしてお留守番させている犬達のことも気になったので、そろそろ帰ろうか、、、と引き上げることにした。その前に男女に分かれている大浴場でそれぞれお風呂に入る。私は着ていた黄色い上下を脱ぎ、借りている白いタオルを胸元にあて大風呂の方へと歩いて行く。ドアを開けるとそこは、、

もちろんお風呂だからヌードアイランドだが、日本の銭湯とは全く違う雰囲気を持っていた。

何が違うのかと言うと様々なジャグジーが並ぶ施設自体のことでは無く、裸になっている人々の動きだ。日本の銭湯であれば何となくタオルを胸元や体の前に垂らすものだと思うのだが、誰もタオルなんて持っていない。持っていないどころか、裸のまま、立ち話をしたり、お風呂の中で飛び跳ね気持ち良さそうにしていたり、裸だからって楚楚とした様子は全くなく、むしろ解放されて普段よりも大きな動きになっているようにさえ見える。白いタオルを持っている私だけが間違ったことをしている人のような状態で、一人浮いている。韓国系と言えどもこれは私達の文化と同じ銭湯文化では無いのだろうか。日本人である私の方が得意ははずなのに、なぜこんなに居心地が悪いのか。

日本の銭湯は家にお風呂が無い時代に出来た文化で、もともと持っている日本人の奥ゆかしさ楚楚とした様子は裸になっても維持されていたのだろう。かたや、アメリカではもともと大浴場文化は無いにしても、元来アメリカ人が持っている大らかさで、ひとたびその場に足を入れたら、大胆に大らかに行動することが出来るのだ。水着を着て入っていたカナダやチリの温泉の様子よりも、みな解放感に満たされ自由を満喫している様子だった。

こんな経験をした今や、小さな胸を張って「裸でお風呂なんて全く恥ずかしくないよ!」とは言えない。日本ではお互いに見えない壁を作り、お風呂の中では凝視したり騒いだりしないようにするけれど、ここはアメリカ。そんなルールは全く無い。

スパワールドで文化と言うものを考え直した雨の日だった。
裸であっても、やはり日本人は奥ゆかしい人種だと分かった。

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