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ヴァージニア日記

アメリカで過ごす中で、毎日感じたことを記します。

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月の石。

リビングでくつろいでいる時はクラシックラジオを聞くことにしている。
エプロンをしキッチンに「いざ!」と入る時はそのラヂオを消し、楽しい時間をさらに楽しむべく大好きなマッキーのお気に入りの歌を集めたものをかけることにしている。

包丁を握りながらクルミのことを考える。きゅうりをトントンと切っている隙間からもう何度となく聴いているマッキーのあの曲が流れてきた。普段は一緒に歌いながらその歌を終えるのに、今日は心でその歌を聞きクルミと重ねる。クルミは月の石

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月の石

あまりにも綺麗な
今夜の月を眺めながら
どこかで飾られてある
月の石の事を思った
人間のやることは
いつも勝手で乱暴すぎる
なんでも平気で輝けぬ
場所に持ってくる


親のため 友のため
師のため
自分を支える
全てのものの為にと
決めた心で闇に飛び出した
優しきものの為に

太陽の光を借りて
道を照らす事を
奪われてもなお
黙っている月の石


街灯もない頃は
月明かりで夜を歩いた
大切な人の一大事に
潜む獣も承知で
朝を待てず飛び出した
涙涙に飛び出した
一つの心見守って
月は輝いてた

親のため 友のため
愛するもののため
自分を支える
全てのものの為に
同じ理のある命を
奪う事を愛とは呼ばない

月にウサギが居なかったんじゃない
乱暴な心におびえて
隠れていただけ

いつか返してあげたいな
輝けるべきその場所へ



この歌の本当の深い意味は分かっていないかもしれない。でも、クルミは月の石だと思った。

「人間のやることは
いつも勝手で乱暴すぎる
なんでも平気で輝けぬ
場所に持ってくる」


命あるもの、それは人間でも動物でも生命の始まりは純粋無垢な赤ちゃんで、クルミもそうだったに違いない。でもその後の扱われ方で、クルミは輝くことを忘れてしまったのかもしれない。スミソニアン博物館に飾られているあの月の石のように。

「月にウサギが居なかったんじゃない
乱暴な心におびえて
隠れていただけ」


出会った時には見えなかったクルミの怯えを一緒に生活した数日でひしひしと感じ始め愕然とする。どれだけの思いをして今まで生きて来たのだろう。これほどまでにいつでも怯えている子は自分がボランティアするシェルターでもなかなか出会わない。

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「太陽の光を借りて
道を照らす事を
奪われてもなお
黙っている月の石」


犬は今を生きる犬。人間のように過去にとらわれず、寛大にFORGIVE(許す)することが出来るのだ。子供を産まされていた生活、シェルター、知らない家庭を転々とし、そして避妊手術。肉体的への疲労はもちろんあるが、もしかしたらクルミはもうすでに過去を忘れFORGIVEしようとしてくれているのかもしれない。シェルターで殺される寸前だったことはクルミは知らない。そう思うとクルミが犬で本当に良かった。人間だったら、その事実と共にこれから生きるのはかなり酷なことだろう。愚かな人間である私は事実を知ってしまっているが、クルミのためにも忘れよう。人間がクルミにしてきたことをクルミが忘れ笑うことが出来るよう、人間である私が何とか頑張ってあげたい。クルミの中に「うさぎ」がまた現れるように。

「いつか返してあげたいな
輝けるべきその場所へ」


クルミ、いつか輝こうね!太陽に負けないくらいにキラキラと!
キュウリに涙が落ちないよう、上を向いた午後だった。

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COMMENT

●ママへ。

ママ、

拍手欄へのコメントをどうもありがとう。
字数の制限のない、こちらにコメントのお返しをしますね。

クルミの通って来た道のことを考えると胸が苦しくなるけれど、今は安全な場所にいると分かってもらえるよう、私達は笑顔で頑張ります。
ハルは大丈夫だけど、クルミの嘔吐の匂いが相当嫌みたいで、部屋の隅っこを歩いています。
ハルにもちゃんと愛情をあげているし、構ってあげているから大丈夫だよ。
少しはたくましくなったかな?
ママにも心配してもらっちゃって、本当にごめんね。
そしてどうもありがとう。

さち

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